2011年『苦役列車』で芥川賞を受賞された作家の西村賢太(にしむらけんた)さん。
4日夜、タクシー乗車中に意識を失い病院に搬送されて、5日、都内の病院で54歳の若さでお亡くなりになられました。
ユニークな一面も知られていた西村さんの早すぎる逝去に多くの哀しみの声が上がっています。
類まれなる文才で、多くの人の心に響く作品を生み出した、西村さん。
プライベートでは父親が中学生の時に逮捕されたるという衝撃的な経験をされてらっしゃいます。
また生涯独身を貫き通した方だったそうです。
そこで今回は
・西村賢太が生涯独身だった理由とは?
についてまとめてみました。
類まれな作家さんである西村賢太さんの早すぎる死去は残念でなりません。
心よりご冥福をお祈りいたします。
西村賢太の破天荒な人生!父親の逮捕歴や経歴は?
西村賢太の破天荒な人生!父親の逮捕!
西村賢太さんのご実家は祖父の代から続く運送業者を営んでいました。
社員4人ほどの小さな企業だったそうです。
父親は外車マニアで、数年ごとにジャガーやカマロなどの高級車を乗り回していたのですが、
その父親が1978年に強盗事件を起こして逮捕されました!!!
西村賢太さんが11歳ぐらいの時で、当時は強盗事件と思っていたそうです。
西村賢太さんの父親は逮捕されて刑務所に収監されました。
この事件をきっかけに両親は離婚され母と姉と西村さんの3人での生活が始まったそうです。
しかし西村さんが中学3年生のときに、実は父が犯した犯罪が性犯罪だったという事実を知り、かなりのショックを受けたそうです。
西村賢太の経歴と小説との出逢い!
生年月日:1967年7月12日(享年54歳)
東京都江戸川区出身
町田市立中学校卒
父親の本当の犯した犯罪について知ってしまい、あまりの衝撃に中3から不登校になってしまったそうです。
中学生の多感な時期に、衝撃の事実をしったわけですから
とても苦しかったと思います。
国語を除くと成績は「1」ばかりでローマ字も書けず、高校は全寮制の東京都立秋川高等学校しか行くところがないと担任に宣告されたことも。
しかし、寮生活が嫌で進学せず、家を出て東京鶯谷の家賃8000円のアパートに下宿。
やがて、家賃を4か月滞納したまま1年半で鶯谷のアパートから強制退去処分を受けてしまった西村賢太さん。
芥川賞の「苦役列車」(西村賢太)読了。中卒、低賃金の日雇いバイト、友人もおらず、親にも見捨てられ、稼いだ金は家賃も払わず日々の酒とソープに使う。とても10代のやることではない、中年みたいな男の話だった。酒に酔い、ある大学生に妬み嫉みを口走るシーンは、とても目を背けたくなる。
— なじたべゆ (@sametile) February 16, 2011
飯田橋、横浜市戸部町、豊島区要町、板橋などでトイレや風呂のない一間のアパートに住み、家賃滞納と強制退去を繰り返えしの生活だったそうです。
仕事は、港湾荷役や酒屋の小僧、警備員などの肉体労働で生計を立てていたと話されています。
その傍らで、16歳頃から神田神保町の古本屋に通い、戦後の探偵小説の初版本などを集めはじめ、後に人生を変えるきっかけへと足を踏み入れます。
そこで出会った土屋隆夫さんの『泥の文学碑』を通じ小説家としての道を歩み始めたそうです。
1994年より1996年まで私家版『田中英光私研究』全8冊を刊行、この研究書の第7輯に私小説「室戸岬へ」を発表。
第8輯にも私小説「野狐忌」を発表しています。
西村賢太さんの作風は強烈な私小説としても知られてますよね。
また「瘡瘢旅行」で、敬愛する藤澤清造さんのことを「小説家」ではなく「私小説家」だと呼んでいるエピソードも有名です。
その後も順調に小説を書き続け数々の文学賞の候補に選ばれるようになります。
2007年、『暗渠の宿』で第29回野間文芸新人賞受賞をとります!!!
そして2011年、「苦役列車」で第144回芥川賞受賞されました
西村賢太が生涯独身だった理由とは?
西村賢太さんには同棲していた彼女がいましたが結婚まで至りませんでした。
彼女がいたのは芥川賞受賞前のこと
売れない作家人生を支えてくれた彼女「秋恵」さんとは破局。
この彼女は西村賢太さんの小説にでてくる、主人公と同棲していた女性「秋恵」のモデルにもなったそうです。
「秋恵」さんと別れたのは西村賢太さんが35歳のとき。
それから9年間、西村賢太さんは44歳までは女性とのお付き合いはなく
西村賢太さんは生涯独身で結婚をしませんでした。
そしてその後 結婚されない理由についてこう語っています。
『嫁が老けてく一方だから結婚するのは損』
嫁は老ける一方なので結婚するのは損 自分以外に金を使うやつはバカ by西村賢太
— ラストキャノン(+T提督) (@t_teitoku619) May 5, 2021
まさか独身の星🌟西村賢太先生が亡くなわれるとは😭
ご冥福をお祈りいたします。#西村賢太 #芥川賞 #お金さえあれば独身は楽しい pic.twitter.com/RZ9vi5jszF— 青猫(Blue Cat) (@aoneko77777) February 5, 2022
芥川賞受賞前に秋恵さんとは破局されてその後は、お一人を貫いているので、受賞後に結婚に対する価値観が変わられたのか?
心を動かされる女性に出逢わなかったのか本当のところの理由はわかりません。
中学ででから1人で生きてきて、1人に慣れちゃったということもあるとも語ってらしたので、結婚に対する欲がなくなられたのかもしれませんね。
まとめ
西村賢太の破天荒な人生!父親の逮捕歴や経歴は?一生独身を貫いた理由とは?と題して
西村賢太さんの父親の逮捕歴や経歴や小説への出逢いなど。
そして独身だった理由の考察をしてみました。
中学をでてから一人でずっと暮らしてらっしゃってアパートを何度も追い出されるという苦しい生活のなかから「小説」という希望に出逢い夢をかなえた西村賢太さん。
とてもとても破天荒で波乱万丈の人生も小説をあきらめず、芥川賞作家になられた西村さん!
豪快で芯のお強い方だったのだと思います。
早すぎる死去は本当に残念です。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。